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感想

<ビリギャル>

2013年の作品なのですが、主演が有村架純さんだったということは有村さんが「あまちゃん」ですでにブレークしたあとということになります。まずは、そのことに驚きました。あと一つ驚いたのは、有村さんのお母さん役に吉田羊さんだったことです。

2013年の作品なのですが、主演が有村架純さんだったということは有村さんが「あまちゃん」ですでにブレークしたあとということになります。まずは、そのことに驚きました。あと一つ驚いたのは、有村さんのお母さん役に吉田羊さんだったことです。

吉田さんがブレークしたきっかけは、中井貴一さんがなにかのドラマで見かけて自分の作品に抜擢したこと、と聞いたことがありますが、その吉田さんが世の中に認められて7年も経っていることになります。有村さん同様、ブレークしてそれなりの年月が経っていることに驚きました。

吉田さんは昨年だったと思いますが、それまで所属していた事務所と契約を終了したそうです。ブレークしたあとになにかの番組で、下積み時代に一緒に頑張ったマネージャーとの苦労話を話していましたので、契約を終了したことが気になっていました。

確か、吉田さんのマネージャーは個人で事務所を営んでおり、所属タレントは吉田さんだけだったように記憶しています。ということは、つまりそのマネージャーさんは所属タレントがいなくなることになります。一応は、円満退所となっていますが、二人の間にすきま風が吹いていた可能性があります。

マネージャーさんとタレントの関係で僕がすぐに思い出すのは、向井理さんとマネージャーです。マネージャーさんの本を読んだことがあるのですが、明治大学在学中にカフェバーでバーテンダーをしていた向井さんがなにかの雑誌に載っていたのを見て、スカウトしたそうです。

吉田さんと同じくマネージャーさんと二人三脚で芸能界を歩んできたのですが、向井さんもマネージャーさんと契約を満了しています。いい悪いは別にして、それまで素人だった人が芸能人としてそれなりの経験を積むとマネージャーさんとの関係も変わってくるのは自然の流れなのかもしれません。

吉田さんにしても向井さんにしても、ともに苦労してきたマネージャーさんと別れたあとも活躍していますので、訣別は悪い選択ではなかったように思います。タレントが独立しますと、在籍していた事務所と揉めるニュースを見かけますが、そうした話も聞きませんので理想的な成長もしくは別離と言えそうです。

ビリギャルはノンフィクションですので、モデルとなる慶大生が実在するのですが、やはり気になるのはその女性の実際の人生です。一般の人がマスコミに取り上げられて、その後の人生を狂わされる例を見ていますので、少し心配しました。

ネットで検索しますと、あれだけ有名になったのですから講演活動なども行っているようでした。現在は大学院に進学しているそうで、しかもその間に結婚と離婚も経験していました。人生、いろいろです。

講演活動では、「自分の慶大合格までの経験を元に、どんなことでも努力すればかなえられる」ことを訴えていたようです。しかし、僕はこの意見に反対です。

いつだったか忘れましたが、俳優の長澤まさみさんがあるインタビューで「努力の天才になりたい」と話していました。まだ長澤さんは20代だったのですが、そんなことを考えていたことに驚かされました。

僕は体育会系の人間ですので、根性とか努力を肯定する考えの持ち主でした。しかし、年を重ねるに従い、世の中には努力や根性だけでは乗り越えられないことがあることを考えるようになりました。つまり、持って生まれた環境や才能に縛られるという現実です。

例えば、人が遊んでいる時間に自分が勉強して学力を上げたことは素晴らしいことですが、世の中にはそのような環境に生まれていない人もたくさんいるのです。以前、東大の入学式での上野千鶴子名誉教授の祝辞が話題になりました。

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「がんばれば報われる」と思えることは“恵まれた環境と能力”のおかげだとして、「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください
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長澤さんはあの若さで、「努力すること」さえも持って生まれた資質であることを悟っていました。言うまでもなく、生まれる環境は自分では選べません。努力する環境や資質は自分ではどうすることもできないのです。

そのことを理解するなら、他人を見下したりなどできないはずです。僕には、「ビリギャル」は謙虚な気持ちになることの大切さを教えているように思います。

また、来週。