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綾瀬はるかさんの「座頭市」ですが、中村獅童さんが悪党の首領として出てきたところで、前に見たことがあることを思い出しました。それだけ中村獅童さんの存在感が高いことになりますが、実は中村さん以外は記憶にあまりないのです。本当に前に見たことがあるのか…。

映画を見て最初に思ったのは撮影する場所を見つけるのが大変だったろうなぁ、ということです。時代劇の宿命ですが、セットでの撮影が多いのは仕方のないところです。制作したのが2008年となっていましたが、綾瀬さんもまだ若かったからだと思いますが、殺陣はあまりうまいとは思いませんでした。

それでも総合点で言いますと、10点満点で7点はつけていいと思います。綾瀬さんはこのあとに「おっぱいバレー」なども撮影していますが、綾瀬さんは早くから主役を務めていてすごいですね。つい先日、韓国のタレントさんとのゴシップが出ていましたが、すぐに否定のコメントが事務所から出ています。

綾瀬さんはホリプロですが、ホリプロはタレント管理がとてもしっかりしている印象です。「芸能事務所を近代的にした最初の会社」となにかの記事で読んだことがあります。かつては、芸能事務所はどちらかといいますと裏稼業的なイメージがありました。それを近代化したのがホリプロ創業者の堀威夫氏のようです。

近代化はなにを意味するかといいますと、株式の上場のことです。企業は株式市場に上場して一人前です。先日堀氏が最高顧問を退任したと報じられていましたが、引き際も見事といっていいのではないでしょうか。

映画について感想を書きますと、いろいろな場面が、いろいろな映画と重なりました。目の不自由な人が連なって歩く姿は、どこか「砂の器」を想起させますし、草原の道を綾瀬さんと少年がそろって歩いてくる場面は「レオン」を思い出させました。最後に少年が綾瀬さんに手を振るところは、昔懐かし西部劇の「シェーン」です。

このように書きますと、批判的な感じになってしまいますが、先ほども書きましたように総合点では7点ですので及第点です。大沢さんはテレビドラマ「仁」で大ヒットを飛ばしていますが、制作がどちらが先なのか気になるところです。大沢さんはコミカルな時代劇が似合う俳優さんです。

外見にコンプレックスがある役を悪党の首領・中村獅童さんが演じていましたが、盲目の綾瀬さんに「相通ずるもの」を感じ取ったところは、社会的映画の一面も主張していたように思います。

中村さんは歌舞伎役者ですが、お父様が歌舞伎の家に生まれながら歌舞伎の世界から離れた経緯があります。そうした環境で歌舞伎役者の道に進んだのですが、ほかの代々受け継いで歌舞伎役者になった人とは、一味違う印象を持っています。

ですが、あの竹内結子さんと結婚しながら、すぐに浮気をして離婚したという過去を僕は忘れていません。

また、次回。

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