Every Day

製作:2016年(日本)
監督:手塚悟
出演者:永野宗典、山本真由美

こういう映画、僕は好きだなぁ。当然といえば当然かもしれないですけど、自然な演技がたまらない。ヒロインの顔も僕の好みだし…。今回アマゾンプライムでリストされていましたので観ることができましたが、もし今回のきっかけがなかったなら、一生観ることもなかったんだろうなぁ、と思いますと感慨深い気持ちです。

前に「四月の永い夢」という映画を紹介しましたが、今回の「Every Day」と似た雰囲気のする映画でした。こうした映画は大手の作品などと違い、大々的に宣伝をすることがありません。そうなりますと、一般の人はどのようにしてこうした地味と言ってはなんですが、大々的に宣伝しない映画と出会うことができるのでしょう。地味で良質な映画に出会うたびに思ってしまいます。

いつかアマゾンプライムにリストされないかなぁ、と思っている映画があります。「金子文子と朴烈」という映画ですが、1年くらい前に公開された作品でした。この映画を知ったのはネットの映画紹介サイトでですが、僕が仕事で行く先の途中に大きなポスターが貼ってありました。

実はその建物の横には駐車場があるのですが、なぜかいつも満車になっていました。僕は車で移動していますので、コインパーキングを利用することが多く、自然にコインパーキングの状況を意識するようになっています。普通、コインパーキングはたまに満車のこともありますが、「常に」というのは本当に稀です。それがそのコインパーキングは「常に」満車でした。ですので、気になっていました。

ある日、その前を通るときに建物の入り口に「金子文子と朴烈」のポスターが貼ってあり、初めてそこが映画館ということを知りました。そのときに、コインパーキングが「常に」満車であることに合点がいきました。

今の時代は本当に便利です。僕は映画は好きですが、映画館はあまり好きではありません。締め切った空間で「ジーッと座ってスクリーンを観る」ということが苦痛なのです。ですので、自宅で好きな時間に好きな恰好で、好きな姿勢でタイミングで、好きなときにトイレに行きながら観られるアマゾンプライムをとても喜んでいます。

それはさておき、この映画は「音楽家haruka nakamuraの1stアルバム「grace」に収録の「every day」にインスパイアされ、原作者・冨士原直也がSNSサイトmixi上で発表した連作短編シナリオを映画化」(ウィキペディアより引用)されたそうですが、音楽から物語が思い浮かび映像化したのが凄いですね。

素人の僕が言ってもなんの意味がありませんが、確かに出だしから入るピアノの旋律はきれいで心に残りました。映画を観るときに、少しずつ物語に入っていくパターンと、観てすぐに引き込まれるパターンがありますが、この映画は後者でした。物語が始まってすぐにその後の展開にワクワクしましたから…。

小説もそうですが、映画も「説明しすぎるのはよくないみたい」です。あまりに説明がクドクドしていると、興味が半減するものです。そんなことを考えさせた映画でした。

また、次回。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする