ボヘミアン・ラプソディ

製作:アメリカ(2018年)
監督:ブライアン・シンガー
出演者:ラミ・マレック、グウィリム・リー、ルーシー・ボーイントン、ベン・ハーディ、

ひと言でいいますと、「映画は凄い!」に尽きます。この映画を観ていますと、リアリティ番組のチンケさを感じずにはいられません。演技をしている俳優さんの実力に圧倒されます。そんなことを感じさせた映画でした。

公開時は宣伝の効果もあり、公開前からすでにものすごい盛り上がりがありましたが、その期待に違わない内容でした。スケールの大きさといい、配役の妙といい、僕からしますと完璧でした。これだけ似ている人を見つけるのも大変だったのではないか、と想像しますが、単に顔が似ているだけではなく、歌もうまくないといけませんし、ピアノも弾けなければいけません。そうした条件をクリアする俳優さんを見つけたこと自体が素晴らしいです。

やっぱり映画は「演技が大切」です。先日、「たまむすび」という番組を聞いていましたところ、その日のパートナーである博多大吉さんが新庄剛志さんについて話していました。わざわざ言うまでもありませんが、元阪神で、それからメジャーに行き、のちに日本ハムに戻って来て活躍した新庄さんです。

現在、新庄さんは中年になってから「プロ野球に挑戦する」ということで、注目を集めているのですが、その関連で最近はマスコミに出演する機会が増えているようです。その新庄さんに会ったときのエピソードを大吉さんが話していました。

大吉さんの相方である華丸さんは新庄さんのお父さんと知り合いらしく、新庄さんとはよく会っていたそうです。しかし、大吉さんは一度も会ったことがないらしく、先日初めてお会いしたそうです。その第一印象が、「オーラ感」出しまくりとのことでした。年齢は大吉さんとほぼ同じらしいのですが、「存在感が普通の人とは全く違う」と驚嘆していました。

プロ野球選手に限りませんが、スポーツ選手で一流の範疇に入っている人は体格が一般人とは全く違います。とにかく「でかい」のです。仮に、身長が普通の人と違わなくても、見た目が全く違います。「迫力がある」といえばわかりやすいでしょうか。数字以上の印象を与えるのが一流スポーツ選手です。

また、「オーラ感」はスポーツ選手に限りません。有名人はほとんどの人が発しています。もちろん有名人とは滅多に会いませんが、僕が出会った有名人は、「見かけた」だけを含めて、全員が全員オーラ感が満載でした。そういうところが、一般人との違いかもしれません。

大吉さんは仕事柄、有名人の物まねをしている芸人さんをたくさん知っているそうですが、「似ている」のと「本物」はやはり違うそうです。その違いが「オーラ感」のようですが、「オーラ感」は選ばれた人だけが発することができるようです。

また、大吉さんの受け売りになりますが、新庄さんは小さい頃から運動能力がずば抜けており、そうした人が中学高校と進学していく中でふるいにかけられて、その中で生き残った人がプロ野球の世界に入っていきます。そして、そのプロの中でもふるいにかけられ、生き残った人だけが活躍できるのです。大吉さん曰く「プロで活躍した人がオーラ感を出すのも当然だ」です。

本物は一般人とは元々違うのです。こればかりは生まれたときから出来が違うのです。出るべくして出ているオーラ感といえそうです。俳優も同様かもしれません。カメラを向けられたときに、役になりきることができる人だけが一流の俳優になれます。そんなことを思わせた「ボエミアン・ラプソディ」でした。

それにしても、「ボエミアン・ラプソディ」のあのポスターは圧巻でした。たったあの一枚だけで、映画のすべてを伝えています。

映画って素晴らしいですね。

それでは次回。

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