「九月の恋に出会うまで」

「九月の恋に出会うまで」
2019年製作/105分/G/日本
監督:監督:山本透
出演者:高橋一生、川口春奈、浜野謙太、川栄李奈、

原作が漫画ということで、正直最初は小ばかにしていた気持ちがあったのですが、観終わった感想は、やっぱり映画にするということはかなりのレベルになることだと思いました。映画にするには、それなりの資金が必要ですし、その資金で収益を得なければいけません。ですから、安易な気持ちで出演者はもちろん、監督や脚本家など制作陣も実力者を揃える必要があります。そうしたことが相まって、観ていて感動する映画になっていました。

高橋一生さんを僕が初めて知ったのは「いつかこの恋を思い出して泣いてしまう」でしたが、あのときはわき役でした。しかし、テロップではひとりの名前でしたので業界ではそれなりに有名だったのかもしれません。

実は、「いつ恋」にはそのほかにも現在主役を張っている俳優の方々がたくさん出ているのですが、高橋さんのほかには坂口健太郎さん、高畑充希さんなどです。高畑さんはわき役でもそれなりに出演場面がありましたが、坂口さんはほんのちょい役と言ってもいいくらいの出演でした。

「いつ恋」には歌の世界で超有名になっていたトリプルAの西島さんも出ているのですが、僕は西島さんの役が大好きで、しかもそれを見事に演じ切っていた西島さんにも好感していました。実は、最初西島さんがトリプルAの人だとは知らなかったのですが、あとから知り演技力の凄さに驚いた記憶があります。

高橋さんは、軽いと言っては失礼ですが、この映画のような軽いタッチの映画にも出演していますが、蒼井優さんと夫婦役を演じた「スパイの妻」のような重厚な映画にも出演しています。高橋さんは一見おとなしそうな印象ですが、心の中には演技に対する強い思い入れといいますか、こだわり、自負といったようなものを持っている印象があります。以前観た「ぼくらの時代」というトーク番組でそうした部分を垣間見たことがあります。

映画の終わりのほうで気づいたのですが、この映画は高橋さんのファッションも魅力のひとつにしようとしてました。川口さん演じる志織が高橋さん演じる平野を思い出す場面で、平野と過ごした日々が映るのですが、そのときの映像を観ていて気がつきました。

ある意味、そのファッションはいかにも漫画チックな印象でした。僕は学生時代、リボンとかマーガレットとか少女漫画に凝ったことがあるのですが、その当時読んでいた漫画に出てくるヒロインのファッションが思い出されました。

以上、現場から、じゃない、パソコン前からでした。

また、次回

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