永遠の片思い

2003年製作/105分/韓国
監督:イ・ハン
出演者:チャ・テヒョン、ソン・イェジン、イ・ウンジュ

あらすじ
ある日ジファン(チャ・テヒョン)は差出人のない手紙を受け取る。彼は5年前に出会い、今は音信不通となってしまった2人の女性、スイン(ソン・イェジン)とギョンヒ(イ・ウンジュ)のことを思い出す。

僕はなぜか、韓国映画を無性に観たくなることがあるのですが、今回はその気持ちに応えるべくこの映画を選びました。題名に惹かれたのが第一の理由ですが、実は観始めた時はちょっと気持ちがスムーズに入り込めなかったのです。理由は、男の主人公が「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンさんだったからです。テヒョンさんに問題があるのではなく、同じ人というのがネックになってしまっていました。

ですが、観ていくうちに、そして観終わってからの感想は「さすが韓国映画」というものでした。必ず一定以上のレベルの作品に仕上げていると思いました。「猟奇的な彼女」はコメディでしたが、この映画は恋愛というよりもファンタジーっぽい雰囲気を感じたのですが、僕が最初に韓国の作品にはまった「冬のソナタ」に通じるものを感じました。韓国はこの手の映画は得意中の得意なのではないでしょうか。

2003年の製作ですが、作品の中で主人公3人がテレビでサッカーの日韓戦の試合を見ている場面があるのですが、その中で日韓戦を「神聖な」と表現していたのが、日本人の僕としては興味深かったです。現在、日本と韓国は慰安婦問題や徴用工問題で関係があまりよくありませんが、韓国の方々は心の底では日本に対してわだかまりがあることを思わせる場面でした。

それはともかく、繰り返しになりますが、韓国のファンタジー恋愛映画には、はずれがないことを証明している映画です。韓国のエンターテインメント界は、音楽の世界ではBTSが米国のビルボードでも第1位を獲得していますし、映画の世界では「パラサイト 半地下の家族で」アカデミー賞も受賞しています。日本を大きく引き離しているのは間違いありません。日本も世界を意識してエンターテインメント業界を盛り上げる活動をしなければますますジリ貧になっていくでしょう。

そんな気持ちにさせられた映画でした。

それでは、次回。

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