あなたは遠いところに

126分/G/韓国(2008年)
監督…イ・ジュニク
出演者:スエ、オム・テウン、チョン・ジニョン  

あらすじ
1970年代、ベトナム戦争が佳境を迎え韓国軍は本格的に出征を開始していた。スニの夫サンギルは軍へ入隊している。しばらくぶりにスニはサンギルに面会に行く。サンギルは突然スニに「俺を愛しているか?」と聞いてきた。予想外の質問にスニは言葉に詰まる。その後、サンギルはベトナム出征に参加してしまう。一人残されたスニは嘆き悲しむ。何とかしてサンギルと再会したいと思い慰問公演団に志願する。ベトナムに着いたスニは公演団のリーダーチョンマンと会う。チョンマンはスニにベトナムで夫と会うのは難しいというのであった。

ひと言でいうなら、「スケールの大きな映画!」です。戦場へ行った夫を追いかけて妻が戦地まで行くのですから。さすが韓国映画!と思いましたが、このような映画が製作できるのも国を挙げて文化を発展させようとしているからでしょう

ちょっと大げさに言うなら、ハリウッド映画の「風と共に去りぬ」を思い出さないでもありませんでした。スケールでは全くかないませんが、女性が戦地で生きている姿に共通するものを感じました。

製作されたのが2008年ですが、日本で韓国ブームに火がついたのは「冬のソナタ」の20003年ですので、すでに韓国が自分たちの映画を世界に発信するようになっていたときです。スケールの大きさはそうしたことも関係しているように想像します。

それに関連するのかもしれませんが、映画の最後の場面で主人公の服装の色と戦場の色の対比がこの映画の最も伝えたいところではないでしょうか。そんな感じがしました。また、その色使いに、アカデミー賞映画「ラ・ラ・ランド」を思い出したのですが、考えすぎでしょうか。

それでは、さよならさよなら。

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