コンフィデンスマンJP プリンセス編

2020年製作/124分/G/日本
監督:田中亮
出演者:長澤まさみ、東出昌大、小日向文世

あらすじ
世界屈指の大富豪として知られるレイモンド・フウ(北大路欣也)が逝去し、彼の子供たちのブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)が遺産をめぐってにらみ合うが、相続人として発表されたのは所在のわからない隠し子のミシェル・フウだった。すると、10兆円とされるばく大な遺産を狙うため、世界各国から詐欺師たちが集まりミシェルを装う事態になり、信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)もフウ家に潜り込む。
シネマトゥデイ (外部リンク)

僕は知らなかったのですが、フジテレビのドラマが映画化された作品のようでした。僕はどちらかといいますと、いかにも「映画」という作品を好んでいて、ドラマから発展して映画になった作品にはあまり興味を感じないのですが、たまには「大衆的な映画」を観てみようか、という気分で観た次第です。

全体的な印象を正直に書きますと、誠に申し訳ないのですが、やはり「薄っぺらい」という感じです。ストーリー的に最後に「どんでん返し」があると想像していましたが、その「どんでん返し」がなぜか不発という印象でした。

本来映画というものは最後の大どんでん返しで感動するのが普通ですが、残念ながらこの映画では全く感動も、感激も「へぇ~」という感情も浮かんできませんでした。その一番の理由は最後のほうの「種明かし」があまりに多すぎることです。しかもその「種」があまりに軽すぎて心に刺さってきませんでした。やはり「大どんでん返し」は深くて重い種が必要です。そうでなければ、単なる説明に終始してしまいます。

映画を観はじめて最初に思ったのは、コックリさん役の関水渚さんについてでした。実は第一印象では「森 七菜」さんかと思ったのですが、次第に「広瀬すず」さんと思うようになり、出演者の名前を調べたら「関水渚」さんという方でした。申し訳ありませんが、僕は全く知りませんでした。

僕からすると「瓜二つ」と思えるほど似ているのですが、なんとお二人は年齢も同じでした。芸能界の素人の僕からしますと、連ドラの主役をやっています「広瀬すず」さんのほうが“売れて”いるように思いますが、これだけ似ているとどちらが“売れて”もおかしくないように思います。

たぶん、芸能人で“売れる”かどうか、は運次第なのではないでしょうか。もちろん広瀬さんも演技力もありますし、魅力的ですが、関水さんも広瀬さんに劣らない才能を持っているように感じます。それが片方は朝ドラの主役を張り、全国区になっているのですから、名前が売れるかどうかは“運”としかいいようがないと思いました。

似ている俳優さんで僕が真っ先に思い浮かべるのはソフトバンクのCMでお母さん役をやっている樋口 可南子さんです。樋口さんはデビュー当時は桃井かおりさんに似ていると評判だったのですが、経験を積むに従い独自の魅力を醸し出すようになっていました。関水さんも現在は広瀬さんに遅れをとっている感がありますが、そんなことは気にせずに自らの道を進んでいけば独自の魅力が開花するのは間違いありません。僕に言われてもうれしくないと思いますが…。

それでは、さよならさよなら。

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