幼い依頼人

2019年製作/114分/G/韓国
監督:チャン・ギュソン
出演者:イ・ドンフィ、ユソン

あらすじ
ロースクールを卒業した後、児童福祉館に臨時で就職したジョンヨプ(イ・ドンフィ)は、継母(ユソン)から虐待されている姉のダビン(チェ・ミョンビン)と弟のミンジュンに出会う。その後法律事務所に就職した彼は、ダビンの鼓膜が破れ、さらにミンジュンが死んだことを知る。ダビンが弟の殺害を自白したことに衝撃を受けたジョンヨプは、彼女の弁護を引き受けることにする。
(シネマトゥデイ より引用)

観ていて辛くなる映画でした。日本でもこの映画のような子供への虐待事件が報じられることがありますが、そうしたニュースを見るたびにいたたまれなくなります。こうした事件を見るたびに思うのですが、もっと児童相談所の在り方を考えるべきです。

この映画の中でも、主人公は当初、あまり熱心に仕事に取り組んでいませんでした。おそらくそうした事例が多く見聞きされるからでしょう。僕からしますと、日本でも「あと少し、児童相談所の方々が親身に動いていさえすれば助かった命なのに…」と思うことがあります。おそらく韓国でも同じようなことが起きているのでしょう。

この映画の中でもありましたが、法律的な権限がないばかりに「子供を救えない」という壁に直面しますが、そのことも含めて「真剣に対応策を考えていない」ことが根底にあるように思えて仕方ありません。子供のことを親身に考えられない人はこうした職種に就かないようにするシステムにするのが先決のように感じます。そうでなければ、子供がかわいそうでなりません。

子供は親を選べないのですから、社会が虐待に遭っている子供を助ける制度のするべきです。先日も、3才の子供が熱湯を浴びせられてなくなった虐待事件がありました。助けがない環境でどのように生きていたのかと思うと切なくて切なくてなりません。

明日は選挙ですが、僕の周辺においては「選挙で虐待の子供に関する公約」を掲げている候補者はいませんでした。結局、候補者と有権者どちらも虐待は後回しにしていることのあらわれです。新しく政権につく人は是非とも弱者が生きて行けるような社会にしてほしいと願ってやみません。

それでは、さよならさよなら。

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