22年目の告白-私が殺人犯です-

2017年製作/117分/G/日本
監督:入江悠
出演者:藤原竜也、伊藤英明、仲村トオル

あらすじ
阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生した1995年、三つのルールに基づく5件の連続殺人事件が起こる。担当刑事の牧村航(伊藤英明)はもう少しで犯人を捕まえられそうだったものの、尊敬する上司を亡き者にされた上に犯人を取り逃してしまう。その後事件は解決することなく時効を迎えるが、ある日、曾根崎雅人(藤原竜也)と名乗る男が事件の内容をつづった手記「私が殺人犯です」を発表し……。
(シネマトゥデイ より引用)

1995年って、本当にいろいろなことが起きた年でした。この映画を観て最初に思ったのはそのことでした。この映画は単に真犯人にたどり着くまでの展開も面白いですが、そのほかにワイドショーやジャーナリズム、評論家といった、いわゆる時代を作っている、もしくは動かしているモノやコトを批判する視点も描いています。そこが興味深かったです。

この映画を観て思ったのですが、伊藤英明さんをいつの間にか見かけなくなりましたね。映画で主人公を演じていた人を見かけなくなりますと、なにか問題をおこしたのか、と勝手に想像するのですが、この発想がワイドショー的な発想ですので、僕の頭の中も批判されて当然なのかな、と思ってしまいました。

そういう野次馬的な視点で考えますと、今でも主演を務めている藤原竜也さんは素晴らしいというほかありません。新しい俳優さんがどんどん出てくる芸能界で、主演を張っていられるのですから、よほど演技力があるのか、存在感があるのか、わかりませんが、とにかくなにか素晴らしいものを持っているのは間違いないのでしょう。

二人の出演者に劣らぬ存在感を出していたのは仲村トオルさんです。仲村さんも長く芸能界で生き残っている方ですが、僕が仲村さんを観るのは、いつも妻が見ているバラエティー番組のあとに5分ほどの番組に出演している姿です。競馬の番組なのですが、なぜか記憶に残っている番組です。

仲村さんのデビューは高校生の不良を演じた「ビー・バップ・ハイスクール」という作品だと思いますが、その作品は仲村さんともう一人の同年代の方が主役でした。その方は今では表立った芸能活動はしていないのですが、一時期は芸能事務所を経営など華やかな経歴を見せていました。それに対して仲村さんは地道に俳優の実績をコツコツと築いていたイメージがあります。

二人の生きざまを見ていますと、仲村さんさんの良さが伝わってきます。「派手な人生ではなく、地道に生きることをよし」とするが仲村さんの生き方なのですが、僕が仲村さんを尊敬している理由はまさにそこにあります。

最近、仲村さんの娘さんが芸能界デビューをしたというニュースを読みましたが、素敵なお父様に育てられてのですから、毀誉褒貶の激しい芸能界でも立派に生きていくように勝手に想像しています。

あとから知ったのですが、この映画は韓国映画のリメイク作品でした。

それでは、さよならさよなら。

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