ストックホルム・ケース

2018年製作/92分/G/カナダ・スウェーデン合作
監督:ロバート・バドロー
出演者:イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロング、クリストファー・ハイアーダール

あらすじ
何をやっても上手くいかない悪党のラースは、自由の国アメリカに逃れるためストックホルムの銀行に強盗に入る。ビアンカという女性を含む3人を人質に取り、刑務所に収監されていた仲間のグンナーを釈放させることに成功したラースは、続けて人質と交換に金と逃走車を要求。しかし、警察が彼らを銀行の中に封じ込める作戦に出たことで事態は長期化。次第に犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始めていく。

最近、僕はイーサン・ホークさんに凝っているのですが、この映画は以前映画評論家の町山智浩さんが紹介していた作品です。いつか見たいと思っていたのですが、今回アマゾンプライムで見つけたときはとてもうれしかったです。イーサン・ホークさんのファンになったのは、今はなくなりましたが、映画を短くまとめたサイトで「しあわせの絵の具」という映画を知ったのがきっかけです。

短くまとめたサイトは、結局違法ということでなくなりましたが、そのサイトをきっかけに本編をすべて見る人がいる、という効用もあったように思います。それはともかく「しあわせの絵の具」でイーサン・ホークさんを知ったのですが、それでファンになっていたときに、町山さんがイーサン・ホークさんが出演している映画ということで紹介していました。

一番の感想はやはり「超面白かった」に尽きます。イーサンさんの魅力が満載なのもいいですが、話の展開もすばらしく娯楽の面でもとても面白かったです。記事の説明によりますと、この映画は実際に起こった事件だそうで、この事件がモデルケースとなり「ストックホルム症候群」という言葉まで生まれたそうです。簡単に言ってしまいますと、人質になった人の心理の移り変わりのことですが、人の心は簡単に一面だけを切り取って判断することは不可能というのが実際のところです。

ストックホルムはスウェーデンにある都市ですが、スウェーデンといいますと現在はロシアとの関係で注目されている国です。映画の中でも、人の命の順番について考えさせられる場面がありますが、今現在ロシアによるウクライナ侵攻で人の命の順番について考えさせれていますので、複雑な気持ちになります。

僕が観たイーサンホークさん出演作品は「しあわせの絵の具」のこの作品だけですが、両方に共通しているのは、実話を映画化したということです。キャスティングの際に選びたくなにかがイーサンさんにあるのかもしれません。以前、ツイッターに投稿したことがあるのですが、イーサン・ホークさんとシャーロックホームズを演じているベネディクト・カンバーバッチさんは似ていると思っています。実力派俳優という共通点があります。

それでは、さよならさよなら。

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