ノルウェイの森

2010年製作/133分/PG12/日本
監督:トラン・アン・ユン
出演者:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、

あらすじ
ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。

解説
1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、『青いパパイヤの香り』『夏至』などのトラン・アン・ユン監督が映画化。亡くなった親友の恋人との関係を通し、主人公の青年の愛と性、生と死を叙情的につづる。
(yafoo映画より引用)

よく「ハルキスト」などという言葉を聞きますが、その村上春樹さんの小説の映画化だそうです。僕は村上さんの本を読んだことはないのですが、話の展開や映像などから村上さんの雰囲気や匂いが漂ってきているような感じがしました。

この監督さんは映像美にこだわりがあるように思ったのですが、山に雲がかかっていく過程や、風で草木が揺れる様子、草原の中の二人、雪原の中の二人、どれも美術展を表そうとしているように感じました。

小説を読んでいないにもかかわらず、松山さんや菊池さんの言葉のやりとりから、なんとなく小説の世界を感じられたのは不思議です。実は、僕には村上さんの魅力が今一つわからないのですが、映画からは退廃的、いや違うか、情緒的なものが伝わってきました。正直に告白しますと、この映画の僕なりの評価としては、「面白くないわけではないのですが、入り込めなかった」です。

おそらくその理由は、登場人物の設定が裕福な学生たちだからかなぁ、と思ったりしているのですが、どうでしょう。あと、僕がスケベだからいうのではないのですが、2010年の製作にしては、松山さんと女優さんとのセックスシーンはバストのトップが映し出されないのは、違和感を持ちます。ブラジャーをつけたまま身体をのけぞらせる、なんて、ありえないですよぉ。

それでは、さよならさよなら。

追伸:ちょい役で糸井重里さんやYMOの細野晴臣、高橋幸宏さんが出演していたのは面白かった。

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