2022年07月一覧

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ラストレター

広瀬さんは本当に適役だったのですが、この映画は全体的に配役の妙を感じます。森七菜ちゃんのアップの涙も秀逸!でしたし、小室等さんがまさか出てくるとは思いもしませんでした。豊川悦治さんはあの役にピッタリでしたし、その女房役の中山美穂さんもうらぶれた水商売の女をこなしていました。 後半で、福山さんがかつての校舎を歩いているときに、偶然元恋人の娘さん(広瀬すずさん)に会うのですが、そのとき初めて会ったにもかかわらず、娘さんが福山さんを言いあてる場面があります。

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青天の霹靂

映画全体に昭和の匂いがプンプン漂っているのですが、これは劇団ひとりさんが昭和に魅力を感じているからのように思います。僕はまさに昭和の中枢を生きてきた人間ですので、その魅力に取りつかれましたが、ほかの人たちはどうなのでしょう。しかし、興行成績もそれなりに好成績を上げていますので成功の範疇に入るのではないでしょうか。

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不器用なふたりの恋/フェア・ラブ

今の時代はパパ活が流行っていますが、エロい目的もあるでしょうが、純粋に若いこと仲良くなりたいという、つまりこの映画ような気分に浸りたくて「パパ」をやっているオジサンもいるのではないでしょうか。服装が意外にあの年代で、それとなく、またはさりげなく「おしゃれ」を楽しみたい感覚のおじさんが着そうな感じの服が多かったように思います。

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顔のないヒトラーたち

この映画を観ていますと、歴史上に存在するさまざまな人間模様を考えさせられます。現在、ウクライナがロシアによって侵攻されていますが、当初ドイツは支援を「ヘルメットだけ」にしたことで顰蹙を買っていました。世界から非難されたことですぐに修正しましたが、現在の国際社会におけるドイツの位置、民主主義に対する考え方は、この映画が描いている裁判により構築されていったのではないでしょうか。

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キーパー ある兵士の奇跡

この映画の核心は「懺悔」ではないでしょうか。後半で奥さんが「自分を憐れんでいる」という場面がありますが、懺悔って、もしかしたら「自分を許すための手段」に過ぎないように感じました。その意味で言いますと、被害者はなんの報われもないことになってしまいますが、人生ってそういうものかもしれません。実際のところはわかりませんが…。