クーリエ 最高機密の運び屋

2020年製作/112分/G/イギリス・アメリカ合作
監督:ドミニク・クック
出演者:ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー、アンガス・ライト、

あらすじ
1962年10月。ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが明るみになり、対立状態にあったアメリカとソ連は衝突寸前に陥る。このキューバ危機を回避するために、アメリカ中央情報局CIAとイギリス情報局秘密情報部MI6はスパイの経験など皆無だったイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンにある諜報(ちょうほう)活動を依頼する。それはモスクワに飛びソ連軍参謀本部情報総局GRUの高官と接触を重ね、彼から得た機密情報を西側に持ち帰るというものだった。
(Yafoo映画より引用)

僕はドキドキするサスペンスものがあまり好きではないのですが、カンバーバッチさんの演技が素晴らしく面白かったです。この映画が公開されたときはまだ、ロシアがウクライナ侵攻などするとは思っていなかったのですが、今のウクライナの状況を見ていますと心に刺さってくるものがあります。

主人公役のカンバーバッチさんは追い詰められる場面が幾度かあるのですが、そのときアップになった表情に冷や汗が映し出されます。これは演技力なのか、それともなにか水分を吹きかけているのかわかりませんが、真に迫る緊張感が伝わってきました。もし、「水分を吹きかけた」のでないのからカンバーバッチさんはまさに凄い!ですよね。

それから、カンバーバッチさんは拘束されて丸刈りにされるのですが、丸刈りになったカンバーバッチさんはサッカーのフランス代表ジダン選手に似ていると思いました。刑務所での痩せこけた姿は、実際に絶食をしていないとできないはずですので、役者魂全開だったのだろうと想像します。頬骨の出っ張り具合いといい身体のガリガリ様といい、迫力の凄まじさを感じずにはいられませんでした。

拘束されてからかなりの年月が過ぎたころに、連絡を取り合っていたソ連側の内通者と取調室で相対する場面があるのですが、内通者の話を聞いていく中でのカンバーバッチさんの頬がこけた表情の変化に惹きこまれました。顔の肉がほとんどないので頬骨だけで表情を作るのですからかなり高度な演技なのではないかと、素人ながらに思いました。

この映画を観終わった感想を端的にいうなら、ロシアの蛮行が早く終わることを願って止みません。

それでは、さよならさよなら。

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