スポットライト 世紀のスクープ

2015年製作/128分/G/アメリカ
監督:トム・マッカーシー
出演者:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、

解説
新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話を、「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督が映画化し、第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦いに挑む人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出した

こういう映画を観ますと、本当にアメリカは「凄い国だ」と実感します。以前、黒人差別を描いた映画を観ましたが、自国であろうとも、正義に反することを糾弾する映画を作れる自由があるところがアメリカという国の最も尊敬できるところです。例えば、ロシアや中国で政府を批判するような映画など創作物を作れるでしょうか。それを保障しているところが、本当に民主主義の素晴らしいところで、まさに米国の真骨頂といえます。

しかし、気をつけなければいけないのはヒトラーが民主主義で選ばれていることです。大衆が常に正しいほうを選ぶとか限らないところが民主主義の難しいところです。それでも、チャーチルが言うように、民主主義以上の政治形態はありません。民主主義をどのように運用するのかを決めるのはそこで暮らす人々です。

今日本ではWBCで盛り上がっていますが、平和な社会がいつまでも続くような社会を作っていくのは、普通に暮らす人々です。そんなことを考えさせれる映画でした。

それでは、さよならさよなら。

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