2023年製作/124分/G/日本
監督:ビム・ベンダース
出演者:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和、
解説とあらすじ
「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ビム・ベンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。
僕は面白かったけど、「一般受けはどうなんだろ」というのが正直なところです。おそらく興行的にはあまりよくなかったんじゃないかな。
一応僕も清掃の仕事をしていますので、そうしたプロの目で見てしまうのですが、ゴミを拾う場面が最初のほうで幾度も出てきます。そのときに、素手でゴミ類を拾っているのがとても気になりました。素手ゴミ類を拾いますと衛生上もよくありませんし、指と爪の間にゴミが入って大変なことになります。ですので、そこがとても気になりました。
あとグリーンマンに駐禁を切られる場面が一度だけありましたが、実はグリーンマンはとても気を使います。公園の中に停めるのならいいのですが、道路に停めるのは絶対に無理だと思います。しかもコインパーキングって見つからないときは見つからないんですよねぇ。それが本当に苦労しています。
僕の見方が悪いのかわかりませんが、麻生祐未さんと役所さんの関係が今一つ理解できませんでした。なので、あの場面は入り込めなかったのですが、心に刺さったのは、麻生さんがが「本当にトイレ掃除してるの?」と尋ねたところです。
実は僕は20代後半に人生になんかいろいろと考えた時期がありまして、チリ紙交換をしていたことがあります。そのときに、サラリーマン時代に親しかったかなり年をとった先輩に会いに行ったことがあります。そのときに「チリ紙交換してるの? 仕事に貴賎はないっていうけど…」と言われたことを思い出しました。
人って難しいですよねぇ。
最後のほうの役所さんの演技は秀逸でした。役所さんでなければ、あれは撮れなかったと思います。
それでは、さよならさよなら。