2022年06月一覧

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ちょっと思い出しただけ

この映画を少しばかり分析しますと、社内での会話が多いことでアカデミー賞を受賞した「ドライブマイカー」を思い出しました。また、池松さんと伊藤さんが一緒に住むようになってからすれ違いが生じて言い争う場面では、現在公開されている「わたし達はおとな」という映画を思い起こしていました。もしかしたら、今、映画界ではごく普通の男女がすれ違いで言い争うのが流行っているのかなぁ…、などと思った次第です。

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前科者

この映画では刑事役の磯村さんが重要な役ですが、磯村さんはこの世代の俳優さんの中で、知らぬ間に頭一つ抜きんでた存在を発揮しているように思います。石橋静河さんが有村さんを支える役柄で出ていましたが、最後に名前を見るまでわかりませんでした。最後の場面でも登場しましたが、少し無理感があるように感じたのが正直なところです。

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友情にSOS

また、この映画を理解するうえにおいても町山さんの解説はとても有意義でした。おそらく町山さんの事前の解説がなかったなら、物語の出だしの意味が理解できなかった可能性があります。それと関連して思ったのですが、米国に住み、差別を日々感じているのであろう、だからこそ実感しているであろう町山さんだからこそのこの映画の感じ方ともいえそうです。やはり、日本に住んでいる人では感じ方が違うと思いました。

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先生、私の隣に座っていただけませんか?

話を戻しますと、この映画の面白さは純粋な面白さで、観始めて声を出して笑っている僕がいました。誠に、久方ぶりで声を出して笑ったような気がします。それほど面白かったのは柄本さんの演技が素晴らしかったからですが、柄本さんは「火口の二人」ではエロティックな役を演じていましたし、正直に告白しますと「いいなぁ」「羨ましいなぁ」と思ったりしたのですが、それはともかく柄本さんは演技力が半端でない印象です。