2021年07月一覧

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「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」

それはさておき、この映画はサリンジャーさんの半生が描かれているのですが、本が売れたことで精神的に追い込まれていくようすが描かれています。しかし、作家に限らず有名になったことで人生を狂わせる例はたくさんあります。有名になるということは、その時代の一つの象徴になることですので、それだけいろいろな風をまともに受けることでもあります。

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蜜蜂と遠雷

恩田さんの原作と言いますと、以前「夜のピクニック」という映画も観ましたが、どちらにも共通していることがあります。それは、物語の中に悪党と言いますか悪い奴が出てこないことです。この映画の主人公4人はライバルでありながら、相手を蹴落とそうとする素振りなど微塵もみせません。それどころか、相手を敬い助け合っています。一般的な物語のストーリーは勧善懲悪となっているのが普通ですが、悪党を懲らしめる展開がなくても、見ている人に十分感動を与えることができることを証明しています。

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ホテル・ムンバイ

「手に汗握る」という表現がありますが、この映画はまさにこの表現が当てはまる映画でした。しかも中だるみが全くなく、そのまま終わりまで突っ走っている映画でした。実話が元になっているそうですが、そのことも「手に汗握る」気持ちを高めていたのだと思います。映画の最初の部分で「実話」と解説されているのですが、そうした意図があったのかもしれません。ちなみに、こうした事件があったことが僕の記憶にはありませんでした。

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永遠の片思い

僕はなぜか、韓国映画を無性に観たくなることがあるのですが、今回はその気持ちに応えるべくこの映画を選びました。題名に惹かれたのが第一の理由ですが、実は観始めた時はちょっと気持ちがスムーズに入り込めなかったのです。理由は、男の主人公が「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンさんだったからです。