海の沈黙


2024年製作/112分/G/日本
監督:若松節朗
出演:本木雅弘、小泉今日子、清水美沙、中井貴一、菅野恵

ストーリー

世界的に著名な画家・田村修三の展覧会で、ある作品が贋作であることが発覚する。
その作品は、田村本人にしか見抜けないほどの美を備えていたが、贋作であると公表されたことで、それに魅せられ、市の予算で購入した村岡は窮地に立たされていく。

一方、北海道で女性の遺体が発見される。彼女の身体には、美しい刺青が、まるでカタログのように全身に施されていた。

この二つの事件の捜査線上に、かつて“新進気鋭の天才画家”と呼ばれながら人々の前から姿を消した津山竜次の存在が浮かび上がる。田村の妻・安奈は、かつてその竜次の恋人だった。

現在、贋作画家として追われている竜次に仕えているスイケンは、安奈に竜次の病状を知らせる。安奈は、北海道へと向かう──。
(※ウィキペディアより引用)


僕は脚本を手がけた倉本聰さんが好きなこともあり、さらに「数々の名作ドラマを手がけてきた巨匠・倉本聰が、長年にわたって構想した物語を映画化」という紹介文を読んで、大いに期待していました。
公開時には大々的に宣伝もされていて、本木さんや小泉さんをはじめ、そうそうたる顔ぶれが出演していたので、予告編を観た段階で「これは絶対に観たい」と思ったものです。

しかし、正直に申し上げますと、キャッチフレーズで謳われていたほどの感動は得られませんでした。
そもそも「主演:本木」とありますが、実際に本木さんが登場するのは後半からで、出演者紹介で後ろのほうに記載されていた中井さんのほうが、登場時間は明らかに長かったように思います。

細かいことを言うようで恐縮ですが、中井さんが杖をついていたり、ついていなかったりといった描写の不統一も気になりました。重箱の隅をつつくようで気が引けますが、これもまた正直な感想です。

ストーリー的にも、『北の国から』のような「何かを考えさせられる余韻」はあまり感じられず、やや平坦な印象を受けました。
倉本さんは、監督に対して細かい注文をつけるタイプの方というイメージもありますが、ご高齢であることを考えると、撮影現場に頻繁に足を運ぶのは難しかったのではないかと思います。そのため、倉本さんの頭の中にあったイメージと、実際に完成した映画との間には、少なからず距離があったのかもしれません。

「細かい詰めが甘い」と言ってしまうのは失礼かもしれませんし、素人の僕が申し上げるのもおこがましいのですが、そうした印象を受けました。

とはいえ、昨年公開されたばかりの映画を、こうしてすぐにAmazonプライムで観られるというのは、なんともありがたいことです。

それでは、さよなら、さよなら。

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