「ディア・ピョンヤン」

「ディア・ピョンヤン」 
2005年製作/107分/日本
監督:ヤン・ヨンヒ

解説
在日コリアン2世の映像作家ヤン・ヨンヒが、自らの家族を10年間にわたり撮り続けたドキュメンタリー。大阪市生野区で両親と暮らすヤン。朝鮮総連の幹部として人生を“祖国”北朝鮮に捧げた父は、30数年前に3人の息子たちを北朝鮮へ送り出した。しかし日本で生まれ育ったヤンは、そんな父の行動に違和感を感じていた……。両親やピョンヤンで暮らす兄の日常を映し出すことで、そこに潜む様々な問題や家族の絆を浮かび上がらせていく。
(映画.comより引用)

「スープとイデオロギー」
2021年製作/118分/G/韓国・日本合作
監督:ヤン ヨンヒ

解説
「ディア・ピョンヤン」などで自身の家族と北朝鮮の関係を描いてきた在日コリアン2世のヤン ヨンヒ監督が、韓国現代史最大のタブーとされる「済州4・3事件」を体験した母を主役に撮りあげたドキュメンタリー。朝鮮総連の熱心な活動家だったヤン監督の両親は、1970年代に「帰国事業」で3人の息子たちを北朝鮮へ送り出した。父の他界後も借金をしてまで息子たちへの仕送りを続ける母を、ヤン監督は心の中で責めてきた。年老いた母は、心の奥深くに秘めていた1948年の済州島での壮絶な体験について、初めて娘であるヤン監督に語り始める。アルツハイマー病の母から消えゆく記憶をすくいとるべく、ヤン監督は母を済州島へ連れて行くことを決意する。
(映画.comより引用)

最初の「ディア・ピョンヤン」は大分前から観たいと思っていた映画でしたが、なかなか巡り合えず、今回偶然にも見つけました。今週は2作を紹介していますが、どちらも同じ監督が作った作品で、ある意味「続きもの」ですので、連続で観ることにしました。

正直な感想を書きますと、「ディア・ピョンヤン」は撮影者が監督自身で、監督自らの手で撮影していることがわかるカメラワークですので、ドキュメンタリーとして素直に入り込めたのに対して、「スープとイデオロギー」のほうは、カメラワークが監督ではない人が撮影しており、その部分でどうしてもドキュメンタリーとして引っかかるものを感じてしまい、素直に観ることができませんでした。

しかし、この映画に関心を持ったきっかけは「スープとイデオロギー」のほうで、この映画が公開されたときにいろいろなメディアで紹介していたからです。そこから「ディア・ピョンヤン」にたどり着き興味を持ち、今回アマゾンプライムで流していましたので観た次第です。

カメラワーク以外の点でも、「ディア・ピョンヤン」のほうが今の北朝鮮についての実態を伝えている感じがして見応えがありました。しかし、だからこそ「よくこうした映画が日本で公開できたものだ」と感心しました。北朝鮮からしますと、あまり報じてほしくないセンシティブな部分がかなりあると想像しますので驚きでした。

日本で生まれ暮らしている僕からしますと、北朝鮮の人たちは生まれた瞬間から国家に洗脳されているようで、かわいそうな印象を受けました。そのような国家にしないためにも、本来ですと選挙には行くべきですが、今回の衆院選は悲しいことに投票率が53.85%と戦後3番目に低い結果となりました。

皆さん、「選挙で自由に投票できることがどんなに幸せなことか」と、そんなことを考えさせたドキュメンタリー映画でした。

それでは、さよならさよなら。

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