わたしの叔父さん

2019年製作/110分/G/デンマーク
監督:フラレ・ピーダセン
出演者:イェデ・スナゴー、ペーダ・ハンセン・テューセン、オーレ・キャスパセン、
トゥーエ・フリスク・ピーダセン

あらすじ・解説
デンマーク、ユトランド半島の農村。27歳のクリスは幼少時に家族を亡くしてから、酪農を営む叔父と二人で暮らしていた。早朝に起床し、足の不自由な叔父の世話をしながら酪農の仕事をし、夕食後にコーヒーをたしなむ毎日を送る中、ある出来事をきっかけに獣医になるという夢をかつて抱いていたことを思い出す。さらに教会で出会った青年マイクから好意を寄せられるなど、クリスは人生の変化に戸惑っていた。めいの様子に気付いた叔父は、彼女が幸せになれるようにそっと手助けをする。

面白いというか、心に染み入ってくる映画でした。酪農と農業を営む叔父さんと主人公の女性の日々を単に描いている映画なのですが、叙情的というか淡々と描いているのがいいのかもしれません。スタッフ・キャスト欄を見ましたら、監督が「製作」から「脚本」「撮影」「編集」とすべて一人でやっていました。おそらく強い思いがあっての製作だったように想像します。

主人公の叔父さんは身体的に健常ではないので、もう一人の主人公である女性が面倒を見ているのですが、そうした家庭環境を見ていますと「介護」について考えさせられる作品ということもできます。

映画の紹介文に、なんかのコンクールで「批評家賞」を受賞と書いてありましたので観る気になったのですが、よくよく見ましたら「東京国際映画祭」での受賞でした。日本での受賞ということは、つまり日本人の感性で選ばれたことになりますので、受賞も理解できるような気がします。

製作がデンマークとなっていますが、映画の中で、二人が食事をする場面でテレビから流れてくるニュースの内容が日本のニュースと変わらないように思えたのは、なんか不思議な気がしました。デンマークの情報に接することはほとんどありませんので、デンマークについて知りませんが、デンマークでも日本同様に高齢化とか介護が問題になっているのかもしれません。

それではさよならさよなら。

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