水は海に向かって流れる

2023年製作/123分/G/日本
監督:前田哲
出演者:広瀬すず、大西利空、高良健吾、戸塚純貴、當真あみ

あらすじ
高校に入学した直達は、通学のため叔父・茂道の家に居候することに。しかし最寄り駅に迎えに来たのは、見知らぬ女性・榊さんだった。しかも案内されたのはシェアハウスで、会社員の榊さん、親に内緒で会社を辞めマンガ家になっていた叔父の茂道、女装の占い師・颯、海外を放浪する大学教授・成瀬ら、くせ者ぞろいの住人たちとの共同生活が始まる。いつも不機嫌そうだが気まぐれに美味しいご飯を振る舞ってくれる榊さんにいつしか淡い思いを抱くようになる直達だったが、彼と榊さんの間には思わぬ過去の因縁があった。

正直なことを言いますと、観始めたときにちょっと気になって原作などを調べたところ、人気漫画が原作ということで少ししらけた気分になりました。ですので、なんとなくですが「底が浅い」イメージを抱きながら観ていたのですが、なんと途中からストーリーに惹きこまれていきました。

観始めて30分くらいは「ああ、最近の若い人は、こういう設定、展開が好きなんだ」などと思っていたのですが、確かにありきたりに感じる場面があったのですが、物語が進むにしたがって、そうした部分が気にならなくなってきました。

同じことが広瀬さんの演技にも感じられて、どこか冷めた雰囲気を出すための広瀬さんの強気で突き放した演技が鼻についていたのですが、それもだんだんと慣れていったのも不思議でした。やっぱり、映画になるほどの人気には理由があるものだ、と思った次第です。

それにしても公開が今年なのですが、僕が知る限りではあまりテレビなどで宣伝もなかったのが不思議です。もしかしたら、漫画の読者が想定の映画だからなのかなぁ、とも思ったのですが、どうでしょう。

映画の中で楓ちゃんが直達君に向かって「このハート泥棒!」という場面があるのですが、これは原作の中の台詞なのか、映画の脚本家が考えた台詞なのか、わかりませんが、気に入った台詞です。

すずちゃんもいつの間にか大人の女性になったなぁ、と思わせる映画でした。それから全然話は変わるのですが、映画の中でそれぞれの役者さんが着ている洋服はみんなセンスがいいなぁ。

それでは、さよならさよなら。

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