ブルー・バイユー

2022年2月11日公開
監督・脚本・主演:ジャスティン・チョン
出演者:アリシア・ヴィキャンデル、マーク・オブライエン、リン・ダン・ファン、

あらすじ
アントニオ(ジャスティン・チョン)は韓国で生まれ、3歳で養子としてアメリカに渡る。その後彼はシングルマザーのキャシー(アリシア・ヴィキャンデル)と結婚し、娘のジェシーと3人でつつましく暮らしていた。だが、ある日、警官ともめたアントニオが逮捕され、30年以上前の書類の不備によって移民局に引き渡された上に、強制送還の危機にさらされる。
(yafoo映画より引用)

映画を観て真っ先に感じたことは「米国の懐の深さ」です。移民の国とは言いますが、やは日本で育った僕などとは基本的な考え方の部分で違うように思いました。この映画の終わりは、「物語が終わる」というような展開ではなく、見る人によっては「尻切れトンボ」の印象があるかもしれませんが、僕は、この監督(主演も同じ人)はストーリーを見せるのではなく「社会に訴えたい」ことが映画を作った主な理由のように感じました。

この映画の大きな主張は「移民の扱い」なのですが、話の展開として「生みの親と育ての親」の問題も扱っています。やはり「生みの親」と「育ての親」は違うよなぁって思わせる場面があるのですが、もしかしたなら監督はそうした経験、もしくは経験を持った人が近くにいるのかもしれません。そうでなければこのような映画は作れないでしょう。それから深くはありませんが、親による虐待も出てきます。

移民問題も含めてこの映画は社会問題を追及する映画でしたが、よくよく考えますと、こうした主張を堂々と行えること自体が素晴らしいことです。そんな映画を製作できる米国ってやっぱりすごいな。米国ってすごいな!

それでは、さよならさよなら。

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