アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判

2022年製作/141分/アルゼンチン・アメリカ合作
監督:サンティアゴ・ミトレ
出演者:リカルド・ダリン、ピーター・ランサー、ニカルロス・ポルタルッピ、アレホ・ガルシア・ピントス、

あらすじ
1976年に起きた軍事クーデターにより、アルゼンチンでは軍事独裁政権が樹立し、反体制派の人々の多くが弾圧される。政権崩壊後の1985年、フリオ・ストラセラ(リカルド・ダリン)検事とルイス・モレノ・オカンポ副検事、法を信じる若者らが協力して裁判に挑む。準備期間が限られる中、ストラセラ検事らは、脅迫やさまざまな困難に屈することなく、法の下での正義を追求していく。
(yafoo映画より引用)

町山智浩さんがラジオで紹介していたので観たのですが、いつものように素晴らしい映画でした。毎度書いていますが、町山さんが紹介している映画でハズレたことはありません。町山さんが、「内容が重たいのに、エンターテインメントにしているところが凄い!」と称賛していましたが、本当に2時間20分という長い時間ですが、最後まで飽きることなく引き込まれていきました。「展開が早い」のがその理由だと町山さんが話していましたが、その通りだと思います。

アルゼンチンが1980年代まで軍事政権だったなんて知りませんでした。1980年と言いますと、今の若い人は昔のことかもしれませんが、僕が社会人になった年ですので、僕からしますと「昔」とは全く思えず、「つい先ほど」の感覚です。その当時にまだ軍事政権だったのですから驚きです。

しかし、よく考えてみますと隣国・韓国にしても僕が学生時代はまだ軍事政権だったんですよね。それを思うと世界に民主主義が広まったのってまだ歴史が浅いのですね。そんなことを思わせる映画でした。

この映画を観ながら僕が思い起こしていたのはミャンマーです。現在ミャンマーはまさに軍事政権によってアウン・サン・スー・チーさんの民主政権が倒されています。そして、今まさに民主化を求めている人たちに対して拷問などが行われている現実があります。

ミャンマーも早く軍事独裁が終わることを願ってやみません。ウクライナも大変ですが、ミャンマーも忘れてはいけないんですよね。こういう映画を製作したamazon primeは偉いと思います。また、こういう映画を作れないような社会にしてはいけないです。間違いなく、今のロシアはそのような国家になっているのですが、それに気づかない国民にも責任があると僕は思ってしまいます。

意見を表明する自由がない世の中にしては絶対にいけないのです。

それでは、さよならさよなら。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする