オットーという男

2022年製作/126分/G/アメリカ
監督:マーク・フォースター
出演者:トム・ハンクス、トルーマン・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ、レイチェル・ケラー、

解説とあらすじ
トム・ハンクスが町一番の嫌われ者の男を演じ、孤独だった男が隣人一家との触れ合いを通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。

町の嫌われ者でいつもご機嫌斜めなオットー。曲がったことが許せない彼は、近所を毎日パトロールしてはルールを守らない人に説教を垂れ、挨拶をされても仏頂面で、野良猫には八つ当たりをするなど、面倒で近寄り難い存在だった。しかし、そんなオットーも人知れず孤独を抱えている。最愛の妻に先立たれ、仕事も失った彼は、自らの人生を終わらせようとしていた。ところが、向かいの家に越してきた陽気な女性マリソルとその家族が、なにかと邪魔をして、死のうと思っても死ぬことができない。しかし、そんな迷惑なはずの一家の出現が、彼の人生を変えてくことになる。

アメリカの暮らしぶりと言いますと、緑に囲まれた広い家というイメージがありますが、日本と変わらない状況の住宅事情もあることがわかる映画でした。日本と同様に住む地域により住宅事情は全く違うようで、少し安心しました。。

全体的に「心温まる」映画の王道という感じで、それ自体は悪くないのですが、猫を使うのはあまりに短絡的で、僕からすると邪道という感じです。

偏屈おやじが主人公の映画としてクリントイーストウッドさんの「グラン・トリノ」という映画があるのですが、それを思い出しました。「グラン・トリノ」の最後は衝撃的なのですが、この映画はそこまで衝撃的ではなく、想像の範囲内ではありましたが、それでも感動はしました。

先日、ハマスがイスラエルを襲撃し、イスラエルも反撃しているのですが、その状況に対して、アメリカではパレスチナを擁護するデモとイスラエルを擁護するデモの両方が行われている、と映画評論家の町山智浩さんが話していました。

古き良きアメリカもだんだんと同じ価値観ではなくなっていくのでしょうか。分断のアメリカと言われますが、意見がバラバラですと平和な社会にするのも容易ではありません。資本主義、民主主義が転換期を迎えているのは確かなように思います。

それでは、さよならさよなら。

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