英雄の証明

2021年製作/127分/G/イラン・フランス合作
監督:アスガー・ファルハディ
出演者:アミール・ジャディディ、サハル・ゴルデュースト 、モーセン・タナバンデ、フェレシュテー・サドル・オーファン、

あらすじ
元看板職人のラヒムは借金を返せなかった罪で服役中。ある日、婚約者のファルコンデが偶然、金貨入りのバッグを拾う。ラヒムはそれを借金の返済に充てようとするが、全額返済には足りず、落とし主に返そうと思い直す。そんなささやかな善行がメディアで報じられ、“正直者の囚人”として一躍時の人となったラヒム。借金返済のための寄付金が殺到し、出所後の就職先も紹介してもらうなど、彼の運命は好転し始めたかに思われたが…。

この映画は以前町山智浩さんが紹介していたので観ようと思ったのですが、イランとフランスの合作というのには驚きました。イランとアメリカは敵対していますが、アメリカと同じ西側諸国であるフランスがイランと合作なんてしていいのか、と疑問に思ったからです。

それはさておき、映画の内容が普通に西側諸国で製作されそうなことが不思議でしたし、イランという国が西側諸国に劣らないほどITが社会に浸透しているのも驚きでした。一般の人が普通にスマホを使っていますし、パソコンのモニターも今どきの厚さでした。

イランって科学の進歩はどれくらいなんでしょう。また、イスラム教の国では女性はスカーフを頭にかぶっているのが普通ですが、それでも女性が生きづらそうでもなかったのも驚きというか、不思議な感じがしました。日本人が考える自由とイスラム教の人が考える自由は根本的にちがうのかもしれません。

そんなことを考えさせる映画でした。

それでは、さよならさよなら。

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